すぐに使えるExcelテク

Excelの日付を「令和」で表示する方法

新元号「令和」が発表になり、Excelも令和表示の対応が徐々に進んでいます。しかし、対応しているのはまだごく一部のバージョンのExcelだけ。使っているExcelが令和表示に対応していなくても、今すぐに令和表示する方法、さらに令和1年を令和元年に表示できる方法を紹介します。

4月1日に、新年号が「令和」になると発表になりました。Excelでは、いままで5月1日以降の和暦の日付を平成31年としてきましたが、今後は令和1年と表示するようになります。Excelで和暦を使っている人にはうれしいニュースと言えます。

ただしこの時点で、困ったことが2つあります。

一つは、使用しているExcelによって、令和表記に対応しているものとしていないものがあること。記事執筆時点(2019/04/21)で、2019年を和暦表示したときに「令和1年」と表示できるのは、ExcelOnline(編注:マイクロソフトが提供するクラウド版Excel)だけです。そのほかのバージョンのExcelではまだ令和表記ができません。

マイクロソフトは徐々に対応すると発表していますがスケジュールは未定、全バージョンが対応するのは令和元年5月1日には間に合わない見込みです。しばらくは、和暦表示した時に令和1年で表示する場合と、まだ平成31年で表示するケースがあります。これはExcelを最新の情報に更新することで徐々に適用されていきますが、インターネットに接続していなければExcelが更新されませんし、更新のタイミングは会社のシステム部門で一括で管理している場合もあります。

もう一つは、対応したExcelで和暦表示をしても、「令和1年」の表記になってしまうことです。ここはやはり、「令和元年」と書きたいところですよね。

そこでこの記事では、(1)まだ令和対応していないExcelでも、令和2年まで和暦を表示する設定方法(2)令和1年を「令和元年」と表示する設定方法を紹介します。

目次

和暦表示の方法

令和に対応する日付の表示形式

Excelのセルの表示形式のユーザー設定方法を知ろう

Excelの日付は数字(日付シリアル値)

表示形式は条件で区切ることができる

日付の表示形式で使う文字

ユーザー設定の表示形式を応用する

和暦表示の方法

はじめに、Excelに入力された日付を和暦で表示方法を解説します。

まず、日付のセルをクリックで選択、または日付の範囲をドラッグで選択します。

Ctrlキーを押したまま、1のキーを押します。
すると次のように[セルの書式設定]のダイアログボックスが表示されます。

[表示形式]タブをクリックします。

左の一覧から[ユーザー定義]を選択します。

様々な表示形式がリストされるのですが、その上の入力欄に「ggge"年"m"月"d"日"」と入力します。

OKボタンをクリックすると、「平成〇年〇月〇日」と表示されます。
まだ令和に対応していないバージョンのExcelで表示しているので、この画面では、5月1日以降も、2020年も平成表示になっています。

入力する内容が「ge/m/d」だったら、「H1/5/1」のアルファベットの和暦形式になります。入力する内容が「yyyy/m/d」だったら、「2019/5/1」の西暦形式になります。


和暦表示では、「平成1年」「令和1年」とは書かず、「元年」と表示するのが一般的ですが、Excelで令和表示になった場合は「平成1年」「令和1年」という表示になります。

令和に対応する日付の表示形式

ここまでは、和暦表示をする方法を説明しました。次はいよいよ、2019年5月1日以降を令和と表示させる方法です。令和表示に対応していないExcelで令和表示をするには、ユーザー定義の表示形式を、次のようにします。

[>=43831]"令和2年"m"月"d"日";[>=43586]"令和元年"m"月"d"日";ggge"年"m"月"d"日"

これをユーザー定義として設定すれば、令和元年になる2019年5月1日以降は、令和元年5月1日で表示されます。また、2020年は令和2年と表示されます。

残念ながら令和3年以降は設定できないため、そこから後はまた平成表示になります。また、次の表示形式にすることで「R1/05/01」のような短い和暦表示ができます。

[>=43831]"R2/"m"/"d;[>=43586]"R1/"m"/"d;ge"/"m"/"d

2019年5月1日以降は、R1/5/1の形式で表示されます。

2020年まではR2として年を表示しますが、こちらも令和3年以降は設定できません

※ユーザー定義書式を使ったこの方法では、令和2年までしか設定できません。表示の種類が3種類までしか対応できず、令和元年、令和2年、今までの和暦年号表示で使い切ってしまうからです。あくまで暫定的な方法と思ってください。

Excelのセルの表示形式のユーザー設定方法を知ろう

なぜ日付の表示形式でこのような特殊なことができるのでしょうか。
それは、Excelのセルの表示形式のユーザー定義でいろいろな表示形式の形がとれるからです。
以下のような動作を組み合わせればいろいろな表示形式にすることができます。

・Excelの日付は数字(日付シリアル値)

そもそもExcelにおける「日付」は、「1900年1月1日を1日目とした日数」の数字で管理されています。例えば、1900年1月10日なら数字の「10」です。そこから数えていくと、実は2019年5月1日は43586日目となります。

西暦表示の場合も、和暦表示の場合も、その数字を表示する段階で、Excelは日付に変換して表示してくれています。だからExcelは、日付の計算ができるのです。例えば、

=”2019/5/1”-1

の計算式の答えは、1日前の2019年4月30日と求まるのです(参考:2020年1月1日は43831です)。この数字のことを、「日付シリアル値」と呼びます。

・表示形式は条件で区切ることができる

表示形式は、そのセル内容がどんな条件かで表示形式を切り替えることができます。
今回は、セルの内容が43586以降の場合は令和元年、43831以降の場合は令和2年と表示するということにしました。


その条件は[]で囲んで設定します。そしてその条件は;で切ります。
つまり、[>=43831]令和2年の表示形式;[>=43831]令和元年の表示形式;それ以外の表示形式;と設定します。

・日付の表示形式で使う文字

日付のユーザー定義の表示形式で使う設定は次の通りです。

  • d:1桁の日。2019/4/1なら「1」と表示される
  • dd:2桁の日。2019/4/1なら「01」と表示される
  • m:1桁の月。2019/4/1なら「4」と表示される
  • mm:2桁の月。2019/4/1なら「04」と表示される
  • yy:2桁の西暦年。2019/4/1なら「19」と表示される
  • yyyy:4桁の西暦年。2019/4/1なら「2019」と表示される
  • ge:アルファベット年号の和暦。2019/4/1なら「H31」と表示される
  • gge:組み文字年号の和暦。2019/4/1なら「㍻31」と表示される
  • ggge:全角年号の和暦。2019/4/1なら「平成31」と表示される
  • ダブルクオーテーションで囲む:無理やりその文字を表示する。yyyy年m”月開始分”と設定した2019/4/1のデータは「2019年4月開始分」と表示される

ユーザー設定の表示形式を応用する

以上の設定の組み合わせにより、いろいろな日付の表示形式を設定できますが、日付ではなく、普通の数値でも同じように設定できます。そこで最後に、ユーザー設定の表示形式を応用した例を紹介します。


[]は条件と説明しましたが、色を指定する場合も使えます。また、単なる数字は「0」と指定すればよいですし、「#,##0」と指定すれば桁区切り数字にすることができます。

例えば、利益額が400万円以下の数値は赤、2000万円以上の場合は青、そうではない場合は黒の桁区切り数字で表示するとします。そうするためには、ユーザー定義の表示形式は、[>=20000000][青]#,##0; [<=4000000][赤]#,##0;[黒]#,##0と設定します。

このように表示すれば、利益(売上額-仕入れ額)の金額に応じて数字が色別に表示され、どの日が利益が出ているのか一目でわかるようになります。